生で食べることもできる「玉ねぎ」は、サラダにするとどうしても辛味が残りますよね。切ると涙が出るので玉ねぎを調理するのは苦手!という方も多いのではないでしょうか?
この玉ねぎ特有の辛い成分は一体何者なのでしょうか?私はこの成分を知るまで厄介なものだと思っていたのですが、辛味成分の効能を知ってからはすすんで生でも食べるようになってしまいました。
今回は、みなさんにも知ってほしい玉ねぎの辛味成分の原因と、その効能についてご紹介します。
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目次
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玉ねぎが辛い原因は辛味成分!
茹でたり炒めたり、加熱することで気にならなくなる「玉ねぎの辛味」ですが、これは特有の辛味成分が含まれているからなのです。
普段辛味は感じていても、その原因となっている成分名はあまり聞いたことがないかと思います。一体どんな成分なのでしょうか?
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硫化アリル
玉ねぎの辛味の正体は「硫化アリル」という成分によるものです。玉ねぎ特有の辛味成分にもなっているもので、ツンとした香りの原因や切ると目に染みる原因となっているものです。
硫化アリルは辛くて目に染みる厄介な成分と思われがちですが、消化液の分泌を助けて食欲を増進する作用や、血液をサラサラにして血栓を予防する効果があります。そして、血液はサラサラに保たれることで動脈硬化や脳梗塞といった大きな病気予防にもなるのです。
また、強い抗酸化作用があるため体のサビと闘う力があるため、アンチエイジングにも効果的な成分なのです。
そして、ビタミンB1の吸収力をアップさせる働きもあるので、疲労回復や免疫力アップにも繋がります。
硫化アリルは水溶性成分なので水にさらしたり煮ることで成分が溶け出してしまうので、生で食べる時に一番含まれているため辛味を感じやすいというわけです。
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硫化アリルの効能
先ほども少しご紹介しましたが、硫化アリルを摂取することで期待できる効果効能を3つピックアップしてみました。
どれも体にとって良い効果なので必見ですよ。それでは見てみましょう!
抗菌・殺菌作用
1つめは「抗菌と殺菌作用」です。硫化アリルは体内に入るとアリイナーゼという酵素で分解され、アリシンという物質に変化する性質を持っています。
このアリシンに強い抗菌・殺菌作用があり、サルモネラ菌やコレラ菌、カビなどの病原菌といったあらゆる菌を殺菌する効果を発揮します。
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疲労回復
2つめに「疲労効果」が効果があります。これには硫化アリルとビタミンB1が深く関係しています。硫化アリルは体内に入りアリシンに変化するとビタミンB1と結合し、ビタミンB1の吸収をより高める効果があります。
ビタミンB1は主に豚肉やレバーなどに含まれており、玉ねぎと一緒に摂取することでより効率的にビタミンB1の効果を発揮することができます。このビタミンB1には疲労回復効果があるのです。
血液サラサラ
玉ねぎと言えばこの効果、「血液サラサラ」です。先ほどからご紹介している硫化アリルやケルセチンには、血液をサラサラに流す働きがあります。
血液がどろどろしていると血管内で流れにくくなり、血栓ができて血液が流れないなどの大きな症状に繋がることがあります。
血液内をサラサラに保つことで脳梗塞や動脈硬化などの大病予防になるので、血液サラサラ効果は絶大な効果なのです。
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辛味は下処理で抜くこともできる
体に良い成分「硫化アリル」ですが、辛味成分の原因でもあります。生でサラダとして食べる時やタルタルソースに入れる時など、辛味をやわらげたい時がありますよね。
そんな時は「水に5〜10分ほど浸す」ことで辛味を抜くことができます。硫化アリルは水溶性成分で水に入れると成分が外に溶け出す性質があるので、水に入れておくことで辛味成分が溶け出して食べやすくなるのです。
生で食べる時は下処理として水に浸けるのがオススメですよ。
方法によっては栄養も抜けるので注意!
水に浸けることで辛味成分を抜くことはできますが、体にとって必要な栄養素にも水溶性のものがあるので、あまり長時間水に浸し過ぎても栄養が抜けることになってしまいます。
栄養を優先するのか辛味がなくなることを優先するのか担ってきますが、水に浸す時間を5分程度にすることである程度辛味成分を抜くことができる上、必要な栄養素を逃さないギリギリのところで抑えることができます。どのくらい辛味があるのか一度確認し、できるだけ短時間で辛味を取るようにするのがベストです。
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まとめ
玉ねぎの辛味成分となっている正体、「硫化アリル」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
硫化アリルは辛味の元なので余計な成分でもありますが、体にとっては血液サラサラ効果や疲れにも効く栄養素なので、一概に厄介者とは決めづらいことがわかりました。
加熱すると完全になくなってしまうわけれはありまんので、上手く調理して美味しく健康に効果的な玉ねぎを食べてみてください。
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