[歌舞伎]丸屋の家紋「丸十」を解説!代表的な主な名跡・役者まとめ

丸屋の主な名跡

大谷廣次(初代、三代目、四代目)

 

大谷廣次

・初 代 大谷廣次
初代大谷廣右衞門の門人、1696–1747。
初代大谷廣次

・三代目 大谷廣次
二代目の門人、1746–1802。
米山德三郞 → 初代大谷春次 → 二代目大谷鬼次 → 三代目大谷廣次

・四代目 大谷廣次
三代目の養子、生没年不詳。
大谷廣五郞 → 四代目大谷鬼次 → 四代目大谷十町 → 四代目大谷廣次

 

丸屋の家紋について


 

家紋:丸十 読み方:まるじゅう
この家紋は丸十です。「丸十」は一般的には「丸に十の字」紋と呼ばれることが多いです。この「丸十」という家紋は戦国武将の島津家でも使われていた家紋です。十字は世界的な呪符で、中国では蒸餅を食べる前にその上で十字を切るという風習がありました。 それが日本に伝わり鎌倉時代には狩りの収穫に山の神・狩猟神を祭る矢口餅などの折に盛んに行われていました。 『吾妻鏡』にも「十字」と書いて「むしもち」と読む例があり、各地で食物・音物に十字を切ることが 習慣となっていました。ちなみに、忍者が九字を切ったり、民間で 安倍清明判や籠目などが魔除けに用いられるのも十字と同様の呪符です。