「額」と言えば写真や絵を入れる額縁ですが、かつての額は神社に関連するものでした。その額をモチーフとした「額紋」は種類や使用家の少ないポピュラーではない家紋でしたが、唯一2種類がわかっています。
今回は、「額紋」の由来・意味・種類と、神社にまつわる家紋についてご紹介いたします。
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目次
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額紋の意味・由来とは?
読み方 | がくもん |
家紋の分類 | 器物紋 |
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額紋は、廟や神社、仏閣などに奉納される額をデザイン化したもので、現代の絵などを入れるような額ではありません。
額は「神聖なもの」として扱われていました。
紋としては縦長の長方形が基本で、バリエーションは非常は少なく、2種類しかありませんでした。
そして、使用者も多くありません。 家紋の中では珍しいデザインな上、他の紋に比べると情報量も少ないものです。
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額紋の種類いろいろまとめて解説
額紋にはどのような種類があったのか、唯一わかっている2つの家紋について見てみましょう。
園部額 |
額に二八 |
額紋は、丸の中に黒い額が入った「園部額」と、黒い額の中に白字で二八も描かれた「額に二八」の2種類です。
園部額は園部藩の小出氏が使用していました。どちらも長方形であることは共通していますが、模様の有無や、文字の有無、輪紋の有無などは異なっています。
このように、家紋の種類や使用家が非常に少なく、レアな家紋であったのです。
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神社関連の縁起の良い家紋には何がある?
「額紋」は廟や神社、仏閣などに奉納される額をデザイン化したものとして神聖なもの、縁起の良いものとして扱われていましたが、その他の神社にまつわる縁起の良い家紋には、どのようなものがあるのでしょうか?
家紋と神社の関係は深く、様々なものが家紋化されていますが、その中でいくつか紋をご紹介したいと思います。
石畳を描いた「石紋」
現代でも京都や奈良など石畳の残る街はありますが、かつては特に神社の敷地内に用いられていました。
その石畳を家紋にした「石紋」は、丸みのある石ではなく四角形の石が描かれています。
石紋は主に神職の家系の家紋に用いられ、「神の子孫」「永遠の象徴」という意味が込められていました。
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神社には必ずある!「鳥居紋」
鳥居は現代でも見かけることの多いものですが、元々は神に供える鶏の止まり木が由来となっています。
鳥居紋は名字にちなんで鳥居氏や、神職にかかわる家系・氏子などに多く用いられていました。
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神社と周りの世界を区別した「垣根紋」
垣根は神社の周りに張り巡らされた柵のことで、俗世と神聖な区域を区別するものでした。
紋としては信仰的な意味合いを持つため、神社に関係のある家をメインに使用されていたものです。
垣根紋は時代の流れと共に新しいデザインが増え、使用地域としては愛知県でよく見られる家紋でした。
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まとめ
神社などに奉納される額をモチーフとした「額紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
わかっている家紋の種類は2つのみと、あまりメジャーな紋ではありませんでしたが、同じように神社にまつわる家紋は様々ありますので、他の紋についても見てみてくださいね。
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