銅は普段あまり生活に出てきませんが、実は体内で重要な役割を果たしていることをご存じでしょうか。
銅は健康維持に欠かせない栄養素です。
銅の効果や含まれる食品などを知り、日々の生活で銅が不足しないよう摂りましょう。
目次
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銅ってどんな栄養素?
化学記号 | Cu |
体内分布 | 筋肉、骨、内臓 |
機能 | ・鉄の吸収を助ける |
摂り過ぎると | 特殊な急性中毒や遺伝的疾患以外の過剰症は見られない |
不足すると | ・貧血 ・毛髪異常 ・成長障害 |
食べ物 | レバー、牡蠣、そら豆、干しエビ、ナッツ、大豆製品、バナナなど |
銅の1日の摂取基準(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢等 | 推奨量 | 上限量 | 推奨量 | 上限量 |
0~5カ月 | ー | ー | ー | ー |
6~11カ月 | ー | ー | ー | ー |
1~2歳 | 0.3 | ー | 0.3 | ー |
3~5歳 | 0.4 | ー | 0.4 | ー |
6~7歳 | 0.5 | ー | 0.5 | ー |
8~9歳 | 0.6 | ー | 0.5 | ー |
10~11歳 | 0.7 | ー | 0.7 | ー |
12~14歳 | 0.8 | ー | 0.8 | ー |
15~17歳 | 1.0 | ー | 0.8 | ー |
18~29歳 | 0.9 | 10 | 0.8 | 10 |
30~49歳 | 1.0 | 10 | 0.8 | 10 |
50~69歳 | 0.9 | 10 | 0.8 | 10 |
70歳以上 | 0.9 | 10 | 0.7 | 10 |
銅の機能・効果
銅の働き
ヘモグロビン生成に欠かせない
銅は体内に約100~150mg存在しています。赤血球のヘモグロビンを作るための不可欠で、鉄の吸収を促したり、多くの酵素の成分となって多くの代謝を助けています。乳児の成長、骨や血管壁の強化、皮膚の健康維持のためにも重要です。
過剰摂取するとどうなる
特殊な場合を除いて過剰症は見られない
銅による過剰症は、きわめて特殊な急性中毒や遺伝的な病気(ウィルソン病)を除いてほとんど起こりません。
不足するとどうなる
銅が不足した場合は、貧血を起こしたり、毛髪に異常が現れます。白血球が減少したり、骨に異常が現れたり、子供で不足すると成長障害を起こす場合があります。
銅を多く含む食べ物
銅はレバー、牡蠣、そら豆、干しエビ、ナッツ、大豆製品、バナナなどに多く含まれています。
銅が多く含まれる食材×鉄が多く含まれる食材
銅には鉄の吸収を促す働きがあるため、一緒に食べることで貧血の予防に役立ちます。
亜鉛が多く含まれる食事とは一緒に摂らない
亜鉛には銅の吸収を阻害する働きがありますので、一緒に摂らないことがおすすめです。
まとめ
銅は貧血の予防や代謝の向上、乳児の成長などに欠かせない栄養素です。
普段の食事で不足することは少ないですが、バランスの良い食生活を送って銅が不足しないよう心がけましょう。銅は鉄の吸収を促進させる働きがあるので、鉄が含まれる食材と一緒に摂ると貧血の予防に役立ちますよ。