「猫が魚をくわえているえずら」はワイルドですが、猫の本当の姿のような気がするものです。獲物を捕ることが好きな猫ですが、魚を捕まえたら生のままかぶりつく猫もいます。
以前テレビの猫番組で、海辺に住むたくさんの猫が漁から帰ってきた漁師さんから生の魚をもらっていました。魚を食べている猫には馴染みがありますが、貝は食べても良いのでしょうか?
今回は、「猫にあさりをたべさせても大丈夫?」という疑問にお答えする記事です。猫に貝であるあさりを食べさせても良いのか、詳しくご紹介いたします。
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目次
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猫にあさりを与えても大丈夫?
猫にはあさりを与えても良いのでしょうか?私たちにとっては旨味成分たっぷりの美味しい貝ですが、猫にとってはどうなのでしょう?
結論から言うと、「猫にあさりを与えるのはあまり良くない」という答えとなります。生の魚を食べる姿はよくみますが、生あさりを食べると体調不良になってしまうのです。
生のあさりを食べると体調不良に
生のあさりを食べた猫は、食欲低下、よだれがよく出る、嘔吐といった症状を引き起こします。これにはあさりに含まれるチアミナーゼという成分によるものです。
チアミナーゼはビタミンB1を分解する酵素を持っていて、猫が摂取するとビタミンB1欠乏症が起こります。この欠乏症の初期症状として先ほどの3つの症状が起こり得るのです。
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食べた場合の症状
初期症状を過ぎると、けいれん発作や瞳孔の開き、運動機能障害が起き、そのままにしてしまうと昏睡状態から死に至る危険性まであるそうなのです。
猫によって反応はそれぞれですが、生のあさりにはこのような危険性が潜んでいることを忘れないようにしましょう。
しかし、少量であれば猫もあさりを食べることができます。与えることに対してあまりおすすめはできないですが、いくつかポイントを守れば安全性は高まります。
どうしてもあげたい、または猫がどうしても食べたがって見てくる、そんな時に気をつけるべきことはこちらです。
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猫に食べさせる時は加熱しよう
猫にあさりをあげる時は「必ず加熱」するようにしましょう。私たち人間も、生の状態のあさりを食べることはなかなか無いと思います。調理する時は茹でたり炒めたりしますよね。
猫に与える場合も同じで、火を通したものを与えましょう。また、しっかりと砂抜きすることも忘れないでくださいね。
食べている時に感じる「ジャリっ」というあの音の正体は砂ですが、少量であればこれといった問題はありません。砂があまりにも多いと体内に溜まったままになってしまい、何かしらの病気に繋がってしまうことも有り得ますので、よく砂抜きしてください。
加熱する時のポイントですが、強火で一気に加熱することで綺麗に貝を開かせることができますよ。最近は砂抜きされている冷凍あさりも多く出回っていますので、そちらを活用するのもいいかもしれません。
ただ、一番初めに猫にあさりを与える際は、その量に気を付けてください。初めからたくさん与えてしまうと何かしらの拒否反応が起こる場合もあります。
初めは2粒にするなど、その量に配慮しましょう。与えても特に異変がなく大丈夫な様子でしたら量を増やしても大丈夫です。しかし与えすぎは体調不良に繋がりますので注意してくださいね。
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あさり以外でも食べれる貝はある?
猫に与えるあさりに着目してきましたが、「ホタテの貝柱」でしたら安全に食べさせることができますよ。ホタテにはオレンジ色や黒い内臓部分がヒモの近くに付いていますが、こちらは与えず、貝柱のみにしましょう。
内臓部分を与えてしまうと食中毒を引き起こして死んでしまう可能性があります。ホタテを与える場合は加熱した貝柱だけにしてください。
与えるメリットとしては、「高たんぱく」で「低カロリー」なところです。ちょっと肥満気味の猫ちゃんにはもってこいの栄養満点おやつになります。
猫の健康を維持するために必要なタウリンや亜鉛、葉酸も豊富に含まれていて積極積に摂取させてもOKな食材です。あさりは危険性がありますが、ホタテは安全に与えることができますので、ホタテの方をオススメします。
まとめ
猫にあさりを食べさせても大丈夫?というテーマに沿ってご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
生の魚を食べてしまう猫ですが、あさりに関しては危険性があることがわかりました。もしも猫にあさりを与える場面が訪れたら、必ず加熱したものをあげるようにしてくださいね。
人にとっては美味しい貝に過ぎませんが、猫にとっては命取り担ってしまう可能性も十分にありますので、普段与えないものを与える時にはよく注意が必要です。
長く健康に生きていてもらうためにも、飼い主さんの気配りと適切な食事管理を大切にして暮らしてあげてくださいね。
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