赤鳥紋の家紋の由来とは?今川義元が使い、大河での春風亭昇太でも話題に

「赤い鳥」と書く「赤鳥紋」は、動物の鳥ではなくかつての化粧道具をデザイン化した紋です。その文字を見ると動物紋かと思うような名前ですが、器物紋に分類される紋なのです。

「あかとり」は化粧道具なのに、なぜ赤い鳥と書くようになったのでしょうか?赤鳥紋は家紋の中では数少ない紋ですが、今川義元が使用した家紋でもあります。

今回は、「赤鳥紋」の意味や由来、数少ない使用者でもある今川義元についてご紹介したいと思います。

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赤鳥とはどんな家紋?由来・意味を解説!

読み方 あかとりもん
家紋の分類 器物紋
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赤鳥(あかとり)とは当て字で、動物の鳥のことはでなく、化粧品の一つである櫛の「垢取り」を意味しています。垢取りの当て字として「赤鳥」が定着しました。

家紋の中では珍しく、江戸中期までは謎の家紋とされてきましたが、寛政年間に高木元之丞という旗本の馬験にこの家紋があり、赤鳥という名であることが判明しました。

家紋は櫛のとかす部分が5〜6本の櫛そのものの形をしており、駿河の今川氏一族が使用した「今川赤鳥」が有名です。

今川家の祖・範国が建武4年(1337年)に受けた神託「赤い鳥と共に戦えば勝ち続ける」を信じ、赤坂の戦で赤鳥の笠験(かざじるし)を用いたのが赤鳥の家紋の始まりと言われています。

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赤鳥紋を使った戦国武将「今川義元」

今川義元の家紋「二つ引き」について!「桶狭間の戦い」で織田信長に敗れた生涯に迫る

今川義元は代々赤鳥紋を軍旗に使用しており、「赤い鳥と軍を進めれば勝つ」という神託を受けたことがきっかけと言われています。

家紋

また、今川義元は赤鳥紋の他に「足利二つ引き両紋」も使用していました。「引き両」は太い線として描かれていますが、「龍」をデザイン化したものとも言われています。

引き両が二つある場合は二つの龍を意味していると言います。シンプルな見た目に反して、古来から空想上の生き物として崇められてきた龍を用いた家紋は、その霊力にあやかるため用いられたとされています。

家紋

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大河「おんな城主 直虎」で今川義元を演じた春風亭昇太

春風亭昇太 独演会舞台裏 | 山梨ライブ ててて!TV

春風亭昇太(しゅんぷうてい しょうた)は、静岡県清水市出身の落語家で、2017年に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で今川義元役を演じました。

現在は落語芸術協会の会長を務めており、落語家のみならず俳優、タレントとしても活躍されています。そんな春風亭昇太氏は、井伊家を支配する戦国大名である今川義元を「ずっと演じたい」と思ってきたそうです。

念願の役所を任され、自撮り写真を撮るほど嬉しい出来事だったと語っています。劇中の今川義元は口数が少なく、クールな印象を持たせるようにと言われていたそうですが、表情で感情を表現するところや、実際に会話はないけれど耳打ちする様子を演じるのが難しいことを実感したそうです。

普段落語家として沢山喋っている方なので、無言で表現するのはなかなか不慣れだったのかもしれませんね。

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まとめ

当て字が用いられた「赤鳥紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?赤鳥とは、かつての化粧道具でもあった「垢取り」が元になっていることがわかりました。

紋を見るとわかるように現代でいう「櫛」がモチーフになっていましたね。赤鳥紋の種類は少ないものの、桶狭間の戦いで織田信長に敗れた今川義元が使用していました。

今川義元は大河ドラマにも登場する有名な歴史上の人物の一人でもありますので、赤鳥紋の使用者があまりいなかったのは意外かもしれません。

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