お中元のマナー、送り状は必要?お礼状はどうすればいい?

お中元を贈る時に送り状は必要?

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夏のご挨拶「お中元」。お世話になっている方々や親戚などに、感謝の気持ちを託してギフトを贈る風習です。

冬は「お歳暮」。中元歳暮は一旦贈り始めたら、一般的にはずっと贈り続けることがマナーとされています。そのため、「毎年贈っているから今年も同じ時期に贈りました」…というように、ただ単にギフトを選んで贈るだけになってしまっていませんか?

本来はご挨拶に出向いてお渡しするものですが、最近ではほとんどが発送されるようです。発送自体は構わないのですが、この「本来は直接出向いて日頃の感謝の気持ちを伝え、そのしるしとして選んだものをお渡しする」ということを忘れてはいけません。

感謝の言葉あっての贈り物ですので、品物だけを発送するのは失礼にあたります。
誕生日のプレゼントや、目上の人が、若い人や子供、お弟子さん、後輩になにかプレゼントをするのとは意味合いが違うのです。

贈り物をさせてください、お受け取りください…という謙虚な気持ちがあれば、ご挨拶の手紙(送り状)が必要なことも理解出来ますね。


送り状を書くときのポイント。出し方は別便?

1603150102 では、送り状はどのように書いたらいいのでしょうか?
まず、出す時期ですが、品物が先様に到着する前に、必ず着くように出します

品物と同送することは、正しくは郵便法に触れますので好ましくありません。送る側から受け取る側へのメッセージは信書として扱われますので、宅急便などに入れることは禁止されています。百貨店など小売店から発送する時には、きちんと確認をしてください。

受け取る方が、たくさんの方からお中元を贈られる立場にある場合など、その辺りに特に詳しい可能性もあります。「郵便法を知らないのね」「マナーがなっていないわね」などという、マイナスな印象を持たれることは避けたいですね。

では、送り状に書く内容ですが、
1.頭語(拝啓など)
2.季節のあいさつ
3.日頃の感謝の気持ち(←重要です)
4.お中元の品物について(贈った理由、品物の内容、どこから発送したか、いつ頃着くか)
5.相手への気遣い
6.結語(敬具など)
が、一般的です。

この送り状、あくまでも直接お伺いしてご挨拶する代わりのものですので、日頃の感謝の言葉をきちんと述べないといけません。そしてご挨拶の最後に品物をお渡しするように、ギフトを送った旨を記載します。

また、ハガキや封書で出さずに、メールでお知らせしても失礼にはあたらないのでしょうか?これは答えを出すのは難しいですが、よほど親しくない限り、ハガキや封書にして出した方が賢明です。手紙の代替をなすメールではありますが、特に先様が年配の方の場合は、軽く見られたり、少々不快感をもたれる可能性もあります。

 

お中元のお礼状は書くべき?電話だけでは?

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では、お中元を頂いた場合、お礼状は書くべきでしょうか?電話やメールでは失礼になるのでしょうか?

基本的には、ものを頂いたらお礼状を書いて出すのがマナーです。電話やメールは略式ですので、いつもメールをしている親しい間柄や、声が聞きたい身内など以外はきちんと手紙を出しましょう。
受け取ったら3日以内を目処に。まだ賞味していない場合でも、頂いたものについてのコメントも必ず入れましょう。そうでないと、誰宛でも通用する味気ないお礼状になってしまいます。

 

お中元の送り状、お礼状のマナーまとめ

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日頃の感謝の気持ちを贈る、夏のご挨拶お中元。先様に喜ばれる品物を選んだら、直接出向いてお渡し出来ない場合でも、必ず送り状を別便で出しましょう。品物と、心を込めて丁寧に書いた送り状、そして細かなマナーの全てが合わさり、あなたからの素敵なお中元となれば、先様にもきっと喜んで頂ける事と思います。

 

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