梅が有名な県はどこ?なぜ和歌山県が名産地なの?3つの理由

梅雨の時期になると出回る「」は、お取り寄せ商品としても人気の果実です。梅酒や梅干に加工するのが一般的なアレンジ方法ですが、みなさんは作ったことがありますか?

私は去年の夏、梅3kgをネットでお取り寄せしたのですが、産地は和歌山県でした。和歌山県は梅の生産量が全国1位なのです。そこで今回は、

  • 梅の名産地Best3
  • 和歌山県が梅の生産地No1の理由

この2つのテーマに沿ってご紹介いたします。普段何気なく食べている梅干しも、そのほとんどが和歌山県産です。身近な食材なのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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梅の名産地はどこ?

梅干しや梅酒の原料として欠かすことのできない「梅」の産地は、和歌山県が1位であると冒頭でお話しました。和歌山県に続く産地はどこなのでしょうか?

1位の和歌山県から順番に、梅の生産地Best3をご紹介いたします。あなたのお住まいの地域や、近くの地域は入っているのでしょうか?

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1位は和歌山県

梅の生産地全国No1なのは、やはり「和歌山県」です。その年々にもよりますが、1年間の梅の生産量は約11トンと言われています。その中の 65%を和歌山県産が占めています 。半数以上を栽培・生産している理由については、後ほどご紹介いたします。

梅の種類の中でも「南高梅」というのはよく耳にするのではないでしょうか?南高梅の主な生産地も、和歌山県なのです。続いて2位も見てみましょう。

2位は群馬県

1位が和歌山県なので、続く2位も和歌山県と近い県なのでは?と思いがちですが、意外にも全国生産量2位は「群馬県」となっています。 全体の約5%ほどで、1位の和歌山県とかなり差があります 

2位の数値を見てみると、どれだけ和歌山県産が流通しているのかわかりますね。さて、続く3位はどこなのでしょうか?

3位は三重県

梅の全国生産量3位は「三重県」となっています。その生産量は全体の約2%ほど。2位の群馬県も少ないパーセンテージでしたが、3位の三重県はその半数以下です。

和歌山県と三重県は距離的に近い場所に位置していますが、生産量はかなりの差があるのです。では、なぜ和歌山県がダントツで梅の生産量が多いのでしょうか?

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和歌山県が断トツなのはなぜ?

1位の和歌山県は、2位の群馬県、3位の三重県と大差をつけて梅の生産量が豊富ということがわかりましたが、それは一体なぜなのでしょうか?

梅の時期にネットでお取り寄せしようと検索してみると、そのほとんどが和歌山県産です。和歌山県が梅の生産地として強いのには、その立地や気候にありました。

黒潮の影響

1つ目は「黒潮の影響」です。なぜ黒潮が梅と関係しているの?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

黒潮は、紀伊水道に流れ込みます。紀伊水道というのは、和歌山県・徳島県・兵庫県淡路島によって囲まれる海域のことを指します。

ここに黒潮が流れ込むことによって、1年を通して暖かく穏やかな気候になるのです。気候に変化がないことは梅にとってプラスの条件で、とても育ちやすい環境なのです。

梅の特性に合った気候

2つ目は「梅の特性に合った気候」です。先ほど年間を通して穏やかで暖かい気候が特徴であるとお話しましたが、日照時間が長いことに加え、雨量も多いエリアとなっています。暖かな気候と雨量の2点が、梅が育ちやすい条件にぴったりなのです。

カルシウムが多い土壌

3つ目は「カルシウムが多い土壌」です。梅は成長する際、土の中のカルシウムを多く吸収することがわかっています。和歌山県の土壌は、この条件にも合っているのです。

また、梅を育てるには中性質の土壌が良いと言われています。和歌山県以外で梅が育っている場所は、土壌が中性質であるパターンが多いかもしれません。

まとめ

梅の生産地Best3とその理由」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 梅の生産地はダントツで和歌山県!続く群馬県・三重県はごく少量
  • 和歌山県が梅栽培に合っている理由は「黒潮」「気候」「土壌」の条件が揃っているから

普段何気なく食べている梅ですが、主な生産地である和歌山県にはこのような条件が揃っていたのですね。海・気候・土の3つの条件が全て揃った土地は、なかなかないのではないでしょうか。

梅の季節は1年に1度しかないので、ぜひ次の梅の時期には和歌山県産の梅をお取り寄せして自家製の梅酒や梅干しを作ってみてくださいね。

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