小梅・青梅・完熟梅の違いは何?梅酒や梅干し作りに向いているのはどれ?

年に1度の人気の季節行事「梅仕事」では、梅を使って梅干しや梅酒・梅シロップ作りをする方が多数いらっしゃいますが、この時期には沢山の種類の梅が出回りますよね。大きく分けると「青梅・完熟梅・小梅」ですが、梅仕事に向いている梅はどれなのでしょう?今回は、

  • 小梅・青梅・完熟梅の違い
  • 小梅の特徴
  • 青梅の特徴
  • 完熟梅の特徴

これらをテーマにご紹介いたします。梅仕事好きの方も、これから始めてみたいと思っている方も、是非それぞれの梅情報をチェックしてみてくださいね。

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小梅・青梅・完熟梅の違い

「小梅」「青梅」「完熟梅」、それぞれどんな違いがあるか、想像はつきますか?まずは基本的な違いからそれぞれを比較してみましょう。

種類の違い

まずは種類の違いについてですが、「青梅」と「完熟梅」は同じ品種の梅を指します。

  • 青梅……収穫したばかりで緑色&固くて香りも少ない
  • 完熟梅…青梅が熟したもの&黄色や赤色&甘くてフルーティーな香り

同じ品種でも「熟し方の違い」によって青梅や完熟梅として区別されます。一般的に梅酒作りに向いているのは青梅、梅干し作りであれば完熟梅がオススメとされています。それに対し、「小梅」というのは梅の品種が異なります。

  • 小梅……一般的な梅よりも粒が小さい

小梅は名前の通り小さな梅です。通常梅酒作りや梅シロップ作りなど梅のエキスが必要になる用途では、あまり使われません。

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収穫のタイミングの違い

次に収穫のタイミングですが、「青梅」と「小梅」はだいたい同じタイミンで収穫されます。色が緑色であれば熟す前ということになりますよね。

一方、 完熟梅はある程度熟してから収穫されます 。緑色の状態で収穫し、保管中に追熟させる方法もありますが、基本的には収穫のタイミングが違います。

栄養価の違い

栄養価に関しては、あまり大差はありません。梅にはクエン酸・ビタミンC・ビタミンE・カルシウムなどの栄養が含まれています。

それでは、「小梅・青梅・完熟梅」それぞれの特徴について見ていきたいと思います。

小梅の特徴

引用:梅食堂

では、「小梅の特徴」について2つのポイントをご紹介します。市販の梅干しはふっくらしたものが多いので、名前と存在は知っていても、あまり見かけることのない品種かもしれません。

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小さな品種

小梅はその名の通り「小さな梅の品種」です。一般的な梅よりも2まわりほど小さく、コロコロとしています。

小さいので梅酒や梅シロップにしようとすると、抽出できるエキスの量も少量となります。小梅は抽出系の加工は向いていないので、こんな用途で使われることが多いですよ。

カリカリの梅干し向き

みなさんもご存知のカリカリ梅、こちらは小梅がよく合うアレンジ方法です。カリカリ梅で使われている梅は少し小さなサイズのものになりますよね。カリカリ梅と小梅は相性が良いのです。

青梅の特徴

続いて「青梅の特徴」を2つ見ていきましょう。青梅というのは、全体が緑色をしている梅のことを指します。その色は収穫時期に関係しています。

未熟なうちに収穫したもの

青梅は「未熟なうちに収穫した梅」のことを言います。いちごは赤くなってから食べるものですが、食べごろまでは白い色をしていますよね。それと同じで、梅の未熟なものは緑色をしています。未熟と言っても、アレンジする用途は様々です。

梅酒や梅シロップ向き

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青梅のアレンジ方法としては、「梅酒・梅シロップ」が向いています。青梅は未熟な梅ですが、梅エキスは十分に抽出できます。一般的に梅酒や梅シロップを作る時は、青梅で作ることが推奨されています。

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完熟梅の特徴

最後に「完熟梅の特徴」を2つ見てみましょう。収穫時期と用途が、青梅とは異なりますよ。

熟してから収穫したもの

完熟梅というのは、名前からもわかる通り「熟してから収穫したもの」です。若い時は緑色の青梅ですが、収穫せずに日数を置くことで色が黄色や赤色に変化していきます。

また、 青梅として収穫した梅を数日常温で置いておくと「追熟」して完熟梅になる パターンもあります。梅の追熟は早く、旬の時期は暖かい時期のため、数日のうちに色が徐々に変化するのです。

梅干しや梅ジャム向き

完熟梅の用途としてぴったりなのが「梅ジャム・梅干し」です。青梅よりも柔らかさが出るので、そのようなアレンジに向いています。

また、梅は熟すとフルーティーで甘い香りに変化します。フルーティーな梅酒や梅シロップを作ることもできますが、完熟梅を使うと発酵してしまうと言ったデメリットもあります。梅の状態に合わせてアレンジしてみましょう。

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まとめ

小梅・青梅・完熟梅の違い」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 早く収穫したものが青梅→梅酒や梅シロップ向き
  • 熟してから収穫したものが完熟梅→梅干しや梅ジャム向き
  • 小さな品種が小梅→カリカリ梅向き

それぞれに特徴があり、それぞれ向いているアレンジ方法があるので、是非色々な梅で梅仕事を楽しんでみてくださいね。

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