お茶の葉の保存方法・保存期間の目安を解説!常温・冷蔵・冷凍保存どれが長持ち?

お茶は普段の生活に欠かせない飲み物ですよね。おうち時間が増えたこの頃、家事や仕事の合間にお茶を入れて飲む機会が増えた方も多いのではないでしょうか?

特に茶葉から入れたお茶は香りが良くおいしいですが、家でのお茶の葉の保存はどのようにしていますか?せっかくなら最後までおいしさを保ったまま使い切りたいですよね。この記事では、お茶の葉の保存方法・保存期間の目安を解説します!

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お茶の葉とは?

概要 チャノキ
英語 Tea plant
分類 ツバキ科
原産地 インド、ベトナム、中国西南部などとされる

お茶は、チャノキの葉や茎を加工して作られた飲み物です。チャノキ以外の植物の部位、花や果物を加工して作ったものも「茶」や「◯◯茶」と言うこともあります。チャノキは、主に熱帯及び亜熱帯気候で生育する常緑樹で、原産はインド、ベトナム、中国西南部と言われていますが詳細はわかっていません。

日本の茶の生産地
日本で茶の生産量が多いのは、1位が静岡県、2位が鹿児島県、3位が三重県、4位が宮崎県と続きます。

お茶の種類

お茶の葉と言っても、スーパーに行くとかなり多くの種類が売られていますよね。緑茶、ほうじ茶、煎茶など、さまざまな呼び名がありますが、それぞれどのように違うのでしょうか?日本で生産されるお茶は、ほとんどが緑茶です。かつては日本でも紅茶や烏龍茶を生産していたこともありますが、輸入のお茶に太刀打ちできなくなり、現在ではあまり生産されていません。

そんな日本茶(緑茶)には、製法、加工法の違いによって様々な種類があります。こちらでは私たちに身近な日本茶の種類を見てみましょう!

  • 煎茶(せんちゃ)・・・茶の新芽を蒸した後、揉みながら乾燥させた茶。さわやかな香りと、うま味・渋味が調和している。
  • 深蒸し茶(ふかむしちゃ)・・・煎茶よりも蒸す時間を2~3倍程度長くした茶。渋味が抑えられ甘みがある。
  • 玉露(ぎょくろ)・・・茶の新芽に覆いをかけ直射日光を避けて育て、煎茶と同じ工程で仕上げた茶。うまみの素となるアミノ酸の含有量が高く、渋みが少ない。
  • 玄米茶(げんまいちゃ)・・・玄米を炊いて炒り、ほぼ同じ量の番茶や煎茶をブレンドして作る。緑茶の風味と炒り米の香ばしさが特徴。薄めでさっぱりとした飲み心地。
  • ほうじ茶(ほうじちゃ)・・・番茶や煎茶を褐色になるまで強火で焙煎して作る茶。香ばしさが特徴で口の中をスッキリさせる。
  • 粉茶・・・玉露や煎茶を製造する仕上げ加工工程で、細かくなった茶葉だけを集めた茶。茶葉の成分が溶け出しやすく、鮮やかな色合いで味の濃い茶。短時間で抽出できるのも特徴。
  • 茎茶(くきちゃ)・・・煎茶や玉露の仕上げ過程で、茎や茶軸を選別したもの。煎茶とは風味が異なり、香りは若々しく、爽やかな味わい。
  • 抹茶(まっちゃ)・・・日光を避けて育てた茶の新芽を蒸し、揉まずに乾燥させ、葉脈を取り除いて石臼で挽き粉状にしたもの。茶道で使われ、甘みが強く渋みがほとんどない。

同じお茶の葉からこのようにたくさんの日本茶が作られています。日本茶以外にも、紅茶、ウーロン茶、花茶など、お茶にはたくさんの種類があり、気分や好みに合わせて選ぶことができます。

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お茶の葉の主な栄養素

お茶の葉の栄養素と効果は?

お茶にはたくさんの栄養成分が含まれています。日本茶(緑茶)だと、カテキンアミノ酸(テアニン)カフェインビタミンCなどが知られています。

カテキンはお茶に含まれるポリフェノールの一種です。カテキンの代表的な効果は抗酸化作用です。抗酸化作用とは、細胞を酸化させて傷つける活性酸素の働きを抑える作用で、老化・がん・生活習慣病などの予防に効果が期待できます。

お茶に含まれるアミノ酸にはさまざまな種類が含まれていますが、その中で一番多く含むのがテアニンです。テアニンは脳の神経細胞を保護する働きがあり、それよって飲むとリラックス効果が期待できます。

コーヒーの成分として有名なカフェインですが、お茶にも含まれています。効果としては、覚醒作用、利尿作用、血管収縮/拡張作用です。お茶には水に溶け出しやすいビタミンCも含まれています。熱に弱いため、ビタミンCの摂取には低温抽出がオススメです。

  • カテキン:カテキンは、お茶類にのみ含まれる飲んだ時に渋い、苦いと感じる独特の味の元になっているポリフェノールの一種です。強い抗菌作用を持ち、ウイルスや細菌をやっつける殺菌作用、加えて体内に入れば血液の血糖値上昇を緩やかにする効果を持っています。
  • テアニン:テアニンは、お茶を口にする時の独特の甘みの成分で、リラックス効果があります。副交感神経を優位にさせる脳内物質のセロトニンやドーパミンを放出させます。加えて脳の記憶力や集中力を上げる働きを持っています。その他には、毛細血管の緊張を解すことで血圧を下げる栄養素です。
  • カフェイン:カフェインは、体内に入ることで人間の自律神経系の交感神経を活性化させて、様々な効果を持ち栄養素です。脳の覚醒や血行促進、体の過剰な水分を排出させる利尿作用が強い成分です。加えて、体の中の脂肪を燃焼させる効果も持っています。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。

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お茶の葉に賞味期限はある?

お茶の葉は未開封の場合、賞味期限の目安はこちらの通りです。

  • 冷暗所で6ヶ月

それでは、開封したお茶の葉はどのように保存し、どのくらい日持ちするのでしょうか?次の項で解説します!

お茶の葉を常温・冷蔵保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 開封後、2週間です。

保存方法は?

開封後は保存袋に入れて密閉、または缶やビンに入れて冷暗所か冷蔵庫で保存しましょう。湿度が高いところ、光が当たるところ、温度が高いところに保存するとお茶の品質劣化に繋がります。せっかくの栄養成分が失われてしまう原因になりますので注意しましょう!

お茶の葉を冷凍保存する場合

保存期間・日持ちの目安は?

  • 冷凍庫で3ヶ月です。

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保存方法は?

お茶の葉を1回の量ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れてから冷凍しましょう。使うときに取り出しやすく便利です!ひとりでは飲みきれない量のお茶の葉は冷凍保存がオススメです。

まとめ

お茶の葉の保存方法と保存期間の目安をお伝えしてきました。最後にこちらに保存期間の目安をまとめます。

お茶の葉の保存期間の目安は

  • 常温か冷蔵保存でで2週間
  • 冷凍庫で3ヶ月

毎日飲むお茶なので、品質・栄養を保ったまま上手に保存しましょうね!

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